SAMURAI SAKE BOTTLE ARMOR

bottle armor

 

「日本の甲冑を世界へ」


Samurai Sake Bottle Armorは1947年創業の人形職人「忠保甲冑」の 3代目 大越忠保の想いが込められた一品だ。


日本では、男児の健康・成長を祈って侍を模した人形を飾る「端午の節句」という伝統行事がある。武士たちが風邪をひきやすい季節の変わり目に「身体を守ってくれるもの」として甲冑や武具(弓や刀)を飾ったことがきっかけのようだが、近代に入ってからは多くの家庭で「子ども(男児)の健やかな成長を祈って人形を飾る」という形でこの文化は継承されてきた。


boys festival doll

五月人形

 

しかし、日本の少子化の進行や、核家族化によって一世帯あたりの住宅面積が小さくなったことの影響を受け、場所を取り、決して安価ではない五月人形の売り上げはどんどん減少した。

1993年に二代目の父に師事して以来25年以上五月人形作りに携わる忠保は、甲冑メーカーが年々減少する現実を目の当たりにしながら、その状況に危機感を覚えていた。


「我々が作る五月人形の甲冑は、100年以上前の時代から伝わる伝統的な技術が使われています。一言に「技術」と言っても、金の部分、紐の組み方など日本の伝統工芸の文化が集約されていて、手のひらサイズの兜を作るだけでも100人以上の職人が関わっているのです。


bottle armor

 

この技術や、その技術が支えてきた「端午の節句」という文化を残していくために、自分たちの甲冑を世界に出していかなければ、という想いをこの仕事を始めてからずっと持っていました。」

 

「しかし、飾るだけの「人形」では世界で需要はないだろうと考え、どうやって世界に売っていこうかと悩んでいたときに、Bottle Armorとして売ってみないか、というお話をいただき製作に着手したのがBottle Armor誕生のきっかけです。」

 

bottle armor

 

繊細なクオリティを保ちながらもボトルに被せることができるようにする、という作業は容易ではなく、試行錯誤を繰り返しながら試作品が完成するまでには1年以上を要したという。

しかし、その苦しみから生み出されたBottle Armorは忠保の言葉の通り日本の伝統技術が集約されており、その佇まいや兜の形は圧倒的な迫力ながらも、折り込まれた糸などの細部に散りばめられた繊細な美しさによって醸し出される存在感は凄まじい。大切な人へのお祝いの品として、特別な日の記念品として、一生の思い出の品になること間違いなしだ。


bottle armor


「Bottle Armorをきっかけに、日本の伝統文化をより知って欲しいと思っています。この色彩感覚や形の美しさには、日本ならではの美意識が詰まっていると思うので。」


日本を、日本以上に感じられる一品。日本好きはもちろん、シンガポールのすべての人に手に取ってもらいたい一品だ。

 

 

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三代目 大越忠保

1969年生まれ。24歳で二代目の父に師事し甲冑職人の道へ。2007年より、父から会社を譲り受ける。甲冑に込められた伝統的な技術・想いを守りながらも「女性(祖母)が創業者」「女性職人が多い」というほか甲冑メーカーでは類を見ない特徴を生かし、最先端のファッション性や女性ならではの感性を取り入れた作品を世に送り出し続けている。



 

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